契約書を読むときは、金額と納期だけでなく、何をいつ受け取り、どの状態をもって完了とし、変更や中止をどう扱うかを確かめます。分からない条項は署名前に質問し、説明と契約文言を一致させましょう。
Web制作の契約前チェックについて、申込や依頼の前に確認しておきたい項目を整理しました。条件を一つずつ照合して、納得できる選択につなげましょう。
図の項目を使い、候補ごとの回答を同じ条件で記録してください。不明点を残したまま進めず、追加費用・契約条件・利用後のサポートまで確認してから最終判断します。
01成果物と検収の基準を特定する
納品対象を、公開サイト、ソース、CMS設定、原稿、画像、デザイン元データ、マニュアルなどに分けて記載します。検収期間、確認環境、修正対象、重大な不具合の扱いが曖昧だと、公開後の修正が追加費用になることがあります。完了条件と期限を具体的に決めます。
- 成果物の一覧とファイル形式
- 動作確認する端末・ブラウザ
- 検収期間と不具合の定義
- 納品後の保証・修正期間
02修正・仕様変更・遅延の扱いを確認
当初仕様内の修正と追加機能を区別し、変更依頼の承認者、見積もり、納期調整の方法を決めます。自社の原稿提出や確認が遅れた場合の扱いも確認します。口頭で合意した変更は、作業開始前にメールや変更書面へ残しましょう。
- 無償修正の回数と範囲
- 仕様変更の見積もり承認
- 依頼者側の提出物と期限
- 中断・延期時の費用精算
03権利・解約・移管を最後に点検
制作委託の成果物について、著作権の譲渡なのか利用許諾なのか、改変・再利用・第三者への委託が可能かを確認します。文化庁の著作権契約マニュアルでは、制作依頼の内容と権利の扱いを別々に定める考え方を解説しています。中途解約の精算方法と、未完成データの受取り、アカウント移管も確認しましょう。
- 著作権・利用許諾の範囲
- 第三者素材のライセンス
- 中途解約時の費用と成果物
- アカウント・データの移管手順
まとめ
気になる条項は、営業担当の口頭説明だけで済ませず、契約書や仕様書へ反映してもらいます。金額が大きい、権利や個人情報の扱いが複雑などの場合は、専門家への相談も検討してください。
相談・比較前の確認リスト
- 成果物と検収基準が具体的
- 修正と追加機能の境界が明確
- 権利・素材利用の範囲が明確
- 解約時の精算・引継ぎを確認した
公式情報・参考資料
制度や契約条件の適用は、個別の契約・状況によって異なります。詳細は最新の公式案内をご確認ください。
記事確認日:2026年9月27日
予定と成果を、測れる項目に分けてみよう。