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ホームページ制作のRFP記入例|社員20名の会社で書く提案依頼書サンプル

公開・内容確認:2026年10月28日

※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月28日

基本の9項目をもとに、以下では品質・運用要件を独立させた10節の記入例を示します。

結論

ホームページ制作のRFP(提案依頼書)は、「目的・対象者・範囲・必須要件・体制・日程・予算・契約条件・評価方法」の9項目を、制作会社が同じ前提で見積もれる具体性で書けば足ります。書き方で迷う原因の多くは、項目は知っていても「どの程度の細かさで書けばよいか」が分からないことです。

この記事では、架空の会社(社員20名の部品加工会社、既存サイトのリニューアル)を例に、そのまま書き換えて使える記入例を示します。項目の考え方そのものはWeb制作のRFP・依頼書の作り方で整理しているので、ここでは「埋めた状態」を見せることに絞ります。

記入例の前提(架空の会社)

記入例は次の前提で作っています。自社の状況に合わせて、数字と固有名詞を置き換えてください。

項目前提
会社社員20名、金属部品の試作・小ロット加工(BtoB)
現状のサイト2017年公開、約15ページ。スマートフォン表示に未対応のページがある。更新は外部に都度依頼
課題問い合わせが月2〜3件で、半分以上が電話。採用ページがなく、求人媒体の情報だけになっている
担当者総務課長(Web専任ではない)。決裁は社長
予算制作費の上限150万円(税込)、保守は月額2万円(税込)まで

RFP記入例(そのまま書き換えて使える形)

以下が本文です。見出し番号は、提案書でも同じ番号で答えてもらうために振っています。

1. 依頼の背景と目的

記入例:当社は試作・小ロットの金属部品加工を行っています。現在のサイトは2017年公開で、スマートフォンで崩れるページがあり、更新も外部依頼のため情報が古くなっています。今回のリニューアルの目的は次の2つです。(1)設計担当者からの図面付き問い合わせを増やすこと(現状:フォーム経由で月1件前後)。(2)採用ページを設け、求人媒体以外の応募経路を作ること。

書き方のポイント:目的は2〜3個に絞り、今の数字を添えます。目標値(例:月5件)を書く場合は、達成を約束させるものではなく「提案の方向をそろえるための目安」と明記しておくと、過大な約束の提案を避けやすくなります。

2. 想定する利用者

記入例:主な利用者は、メーカーの設計・開発担当者(試作先を探している人)と、購買担当者(取引先の情報を確認したい人)です。採用ページは、近隣に住む20〜40代の製造業経験者・未経験者を想定します。設計担当者は、対応できる材質・加工方法・公差・納期の目安を最初に確認したいと考えています。

書き方のポイント:「誰が・何を知りたくて来るか」まで書くと、ページ構成の提案が具体的になります。社内の営業担当に、よく聞かれる質問を5つ挙げてもらうと書きやすくなります。

3. 依頼範囲(やってほしいこと・やらないこと)

区分記入例
依頼するサイト構成案、デザイン、コーディング、CMS(更新画面)の構築、問い合わせフォーム、既存ページの文章移行、公開作業、公開後1か月の不具合対応
提案を求める写真撮影(工場内・設備・社員)、加工事例ページの原稿作成支援、アクセス解析の初期設定
依頼しないドメイン・サーバーの契約(当社名義で契約済み)、広告運用、ロゴ変更

書き方のポイント:「提案を求める」欄を作ると、オプションの金額が別建てで出てきて比較しやすくなります。ドメインとサーバーの名義は後から変えにくいので、現状を書いておきます(詳しくはドメイン・サーバーの名義は誰にする?)。

4. ページ構成と機能の要件

区分記入例
必須トップ、会社概要、加工できること(材質・加工方法・対応サイズ)、設備一覧、加工事例(10件程度。社内で追加できること)、問い合わせ(図面ファイル添付に対応)、採用情報、プライバシーポリシー。合計20ページ前後
必須スマートフォン表示への対応、社内の担当者が文章・写真・事例を更新できる管理画面、常時SSL
希望事例の材質・加工方法での絞り込み、英語の会社概要1ページ
将来対応採用応募の管理、英語ページの拡充

書き方のポイント:必須・希望・将来対応に分けると、見積もりの差が「範囲の差」なのか「価格の差」なのかが見えます。分け方はWebサイトの要件に優先順位を付けるで解説しています。

5. 品質・運用の条件

記入例:(1)対応ブラウザ:Windows・macOSのChrome・Edge、macOS・iOSのSafari、AndroidのChromeなど、対象OSとブラウザの組合せ。(2)アクセシビリティ:デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」を参考に、画像の代替テキスト、見出し構造、文字と背景のコントラストに配慮すること。対応の範囲と確認方法を提案書に記載してください。(3)問い合わせフォームで受け取る個人情報の扱い(保存場所・保存期間・通知先)を提案してください。(4)公開後の保守(CMS・プラグインの更新、バックアップ、障害時の連絡)は月額の内容と対応時間を分けて記載してください。

書き方のポイント:「見やすく」ではなく、確認できる条件で書きます。アクセシビリティは規格への準拠を求めると費用が大きく変わることがあるため、小さな会社では「配慮する項目と確認方法を提案してもらう」書き方が現実的です。保守はホームページの保守費用は何に払う?も参考にしてください。

6. 体制と提出してほしい情報

記入例:当社側の窓口は総務課長1名、確認者は社長です。原稿確認は1回あたり5営業日以内に返します。貴社には、担当ディレクター・デザイナー・エンジニアの役割と、再委託の有無(ある場合は範囲)を記載してください。

書き方のポイント:自社側の確認日数を書いておくと、無理のない日程が提案されます。再委託の有無は、品質と情報管理の両面で確認しておきたい点です。

7. スケジュール

工程日付(記入例)
RFP送付2026年11月10日(火)
質問受付の締切2026年11月17日(火)
質問への回答(全社に同じ内容を送付)2026年11月20日(金)
提案書・見積書の提出締切2026年12月4日(金)
提案の説明(1社60分、オンライン可)2026年12月9日(水)・10日(木)
依頼先の決定・連絡2026年12月18日(金)
公開希望日2027年4月1日(木)

書き方のポイント:公開日から逆算し、原稿や写真の準備期間を自社側にも確保します。提案の作成期間は、この例では送付から約3週間です。短すぎると提案を辞退する会社が出やすくなります。日程の組み方はホームページ制作のスケジュールを組むで解説しています。

8. 予算と見積もりの出し方

記入例:制作費の上限は150万円(税込)、保守費は月額2万円(税込)以内を想定しています。見積書は、「必須」範囲と「提案を求める」範囲を分け、作業項目ごとの金額と数量(ページ数・回数)を記載してください。修正対応の回数と、回数を超えた場合の単価も記載してください。

この前提で、初年度と3年間の総額の上限は次のように計算できます。

期間計算上限額(税込)
初年度150万円+2万円×12か月174万円
3年間150万円+2万円×36か月222万円

書き方のポイント:予算を書かないと、50万円の案と300万円の案が並び、比較になりにくくなります。どうしても書けない場合は「必須範囲の最小構成」と「推奨構成」の2案を求めます。制作費だけでなく保守を含めた年数で比べる考え方はホームページの初年度費用を見積もるにまとめています。

9. 契約条件

記入例:(1)納品物:サイト一式のデータ、CMSの管理者アカウント、更新マニュアル。(2)著作権:当社が作成した原稿・写真は当社に帰属。貴社が作成したデザイン・プログラムの扱い(譲渡か利用許諾か)を提案書に明記してください。(3)検収:公開前に当社が確認し、確認期間は10営業日とします。(4)支払:着手時と検収後の2回払いを希望します(条件は提案可)。(5)解約・保守終了時のデータ引渡しの方法を記載してください。

書き方のポイント:著作権と解約時の引渡しは、提案の段階で答えてもらうと交渉で前提が変わりにくくなります。詳しくはホームページの著作権は誰のもの?を参照してください。また、相手が個人のフリーランスの場合は、フリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)により発注側に取引条件の明示などの義務があります。相手の規模によっては取適法(2026年1月1日施行、旧下請法)の対象になる場合もあるため、当てはまるかは公正取引委員会・中小企業庁の資料や専門家で確認してください。

10. 評価方法

記入例:提案は次の4項目、100点満点で評価します。各項目を5段階で採点し、配点を掛けて合計します。

評価項目配点見る点
提案内容40点目的(図面付き問い合わせ・採用)への具体策、ページ構成
体制・進め方20点担当者、再委託、確認の進め方
費用25点3年間の総額、追加費用の条件の明確さ
運用のしやすさ15点更新画面、保守の範囲、引渡し条件

たとえば2社を5段階で採点した結果が次のとおりだった場合、合計点は「配点×採点÷5」の合計で求めます。

評価項目(配点)A社の採点B社の採点
提案内容(40)4 → 32点3 → 24点
体制・進め方(20)3 → 12点4 → 16点
費用(25)3 → 15点5 → 25点
運用のしやすさ(15)4 → 12点3 → 9点
合計71点74点

点数は判断の材料で、点差が小さいときは提案の説明で確認した内容を優先して決めてかまいません。評価表の作り方はWeb制作会社の選定表を作るで詳しく解説しています。

送る前の確認と注意点

受け取った提案の比べ方

提案書と見積書がそろったら、金額を比べる前に「範囲が同じか」を確認します。同じ20ページでも、原稿作成や写真撮影が含まれるかどうかで金額は大きく変わります。項目ごとに「含む・含まない・別料金」を表にすると差が見えます。手順はホームページ制作の見積もりを比較する方法で、比べる観点の一覧は相談先・サービスの比較方針で整理しています。

よくある質問

RFPはWordとPDFのどちらで送ればよいですか?

PDFで送り、回答しやすいように同じ内容のWordかテキストを添えるのが扱いやすい方法です。提案書の形式(自由形式か、RFPの番号に沿うか)も指定しておくと比較しやすくなります。

小さな会社でもRFPは必要ですか?

2社以上に見積もりを頼むなら、短くても作る価値があります。A4で2〜3枚でも、目的・範囲・予算・日程がそろっていれば、見積もりの前提をそろえる効果があります。

予算は正直に書くと高く見積もられませんか?

上限を書くと上限に近い提案になる場合もありますが、範囲と内訳を求めれば内容で比べられます。上限を書かない場合も、最小構成と推奨構成の2案を求めると比較の幅が整います。

フリーランスにもRFPを送ってよいですか?

送ってかまいません。ただし発注時にはフリーランス法による取引条件の明示などが必要になるため、契約段階での書面の扱いを確認してください(フリーランス法の要点)。

出典

※記入例の会社・数字は説明のための架空の例です。契約・法令の適用は、公式資料や専門家で確認してください。

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